■スタッフへのディスクロージャー(情報開示)
クロージングから数日後、スタッフへのM&Aの報告と説明をしました。
M&Aではディスクロージャー(情報開示)といいます。
M&Aは「秘密保持に始まり、秘密保持に終わる」と言われるくらい内密に進められる。
しかしM&Aする事前に一部の幹部スタッフには相談する方も多いと思います。
しかし今回の場合は、
・ファンドへの売却であったこと
・私も引き続き株主であり経営者として継続していく
・私がワンマン社長である
ということで基本的なことは変わらないので事後報告にさせていただいた。
ファンドであるHRCの吉田さんと新社長の谷津さんも同席しての説明会。
スタッフにはなかなか理解しにくいことだと思ったので事前に書面を用意し、幹部メンバーには一人ずつ話して趣旨と理由をていねいに説明していった。
・株主は変わるが基本的な経営方針は変わらないこと
・先を見据えた成長戦略M&Aであること
・従業員の雇用や処遇は変わらないこと
・数年後は君たちが会社を背負っていくこと
・私も引き続き数年は一緒に並走すること
などなど、社員の質問に答え、さらに会社のビジョンや事業計画を再度すり合わせた。
少し動揺している者もいたが前向きに捉えてくれたようで安心した。
幹部以外のメンバーにはグループで同じように説明し理解してもらえた。
これは後日談にはなるが、この場で話したビジョンはのちに実現していき会社は引き続き成長曲線を描き続ける。
■取引先企業や金融機関へのディスクロージャー(情報開示)
次は社外への告知。
M&Aでの合併に際し、もちろん官報にも公告したが、主要取引先企業にもあらためて報告する。取引契約書を締結しているところも多く、通知事項として株主変更や代表者変更を通知。さらに今回の場合、SPCを作っての合併になるので再度契約書を巻きなおす取引先もあった。
ていねいな説明を心がけたが、ほとんどの方は半分理解して半分は???のように感じた。基本的には何も変わっていないので安心していただいた。
ただ一社だけM&A=身売りのイメージをお持ちの方もおられた。
「そんなに会社大変だったんですか?」と心配してくれてた(笑
こんな昭和な考えの方もおられるのが日本のM&Aが進まない一因だろう。
今回のディスクロージャー(情報開示)は多くの関係者やスタッフ、ステイクホルダーにお会いして、相手の立場や目線に立って説明させていただいた。
あらためて会社ってたくさんの方のおかげで成り立っているんだなと実感し、心から感謝し直す良い機会となった。